この記事でわかること
- 献立をAIに相談すると、実際どの時間が減って、どの時間が減らないのか
- 私が半年間続けている、具体的な聞き方・使い方の手順
- 最初につまずきやすいポイントと、うまく付き合うための工夫
はじめに
「今日何作ろう」を考えるだけで疲れる、という声をよく聞きます。私も同じでした。帰り道、「ピーマンが足りない。スーパーに寄って買うか、なしで作るか」と悩みながら歩いていた日が何度あったか分かりません。
そこで半年ほど前から、献立をAIに聞くという習慣を始めました。ほぼ毎日使い続けて分かったのは、考える時間は10分ほど減った一方で、下ごしらえの時間は1分も減っていない、という事実です。
でも、これだけは断言できます。AIは「考える負担」を引き受けてくれますが、「手を動かす時間」までは肩代わりしてくれません。この記事では、その線引きをできるだけ具体的に書いてみようと思います。
第1部:なぜ「AIに献立を聞く」はハードルが高く感じるのか
始める前は、こんなふうに感じていました。
- うまく言葉で説明できる自信がない。細かく指示しないといけない気がする
- 出てきたレシピが本当に美味しいのか、写真も見えないから不安
- 便利に使いこなせるのは、詳しい人だけな気がする
でも冷静に考えてみると、これって「文字で細かく注文しないといけない」という思い込みだけなんですよね。私も最初はそう思っていましたが、途中から文字を打つのをやめて、使いたい食材(アジなど)の写真を撮って貼るだけにしました。「これを使いたいので、なにかレシピありますか?」と聞くだけで十分だったんです。
冷静に整理してみると、つまずきの正体は「うまく説明しなきゃ」という気負いだけだったのかもしれません。
第2部:知っておきたい基礎
わたしは言葉で説明するより、見てイメージしてもらうほうが簡単なので写真を活用しています。
写真で聞く、は「冷蔵庫の中身をそのまま見せる」ようなもの
これは、冷蔵庫を開けてご近所さんに「これで何か作れる?」と聞いているような感覚に近いです。食材の名前を一つずつ打ち込む必要がありません。
一言だけの相談は「もう決まっているメニューの注文」
すでに作るものが決まっている日は、レストランで「これください」と一言頼むのと同じ感覚で聞いています。「冷しゃぶのレシピを教えて」「キャベツとベーコンのコンソメ汁教えて」「炊飯器で牛スジを柔らかくする方法」くらいの短さで十分でした。
「30分で作れる簡単レシピで」は、フィルターをかける行為
これは、料理本の中のメニューから「時短レシピ特集」を先に開いてもらうようなイメージです。この一言を付けるだけで、出てくる内容がぐっとシンプルになりました。
第3部:具体的な手順
私が実際にやっている流れです。
- 使いたい食材の写真を撮って送る(文字で細かく説明する必要はありません)
- 「これを使いたいので、なにかレシピありますか?」と聞く
- すでに作るものが決まっている日は、料理名だけ一言添える
- 時間がない日は「30分で作れる簡単レシピで」と付け加える
- 疲れていて具体的に打てない日は「美味しいレシピ教えて」だけでもいい、と割り切る
つまずきやすいポイントも、正直に書いておきます。
- 分量通りに作ると、少し薄味に感じることがあります。味見しながら調整する前提で見たほうがいいと思います
- 完成イメージの写真が出てこないので、工程がイメージしづらいことがあります
- 作り置きは、夏場は家族が「腐ってお腹を壊すのが心配」と嫌がることがあります。その日に食べる分だけ聞くほうが、うちには合っていました
一度、冷しゃぶを作った日に、レシピにはない工夫のつもりで片栗粉を薄くまぶしてから茹で、うちわであおいで冷房で冷ましてみたことがあります。仕上がりはブヨブヨ・ドロドロになってしまい、家族には不評でした。これはAIのレシピが悪かったわけではなく、勝手にアレンジを加えた私の判断が原因だったと思っています。
一方で、教えてもらった通りに作ったポテサラの味付けは、家族に好評でした。全部がうまくいくわけではありませんが、そういう日もある、というくらいの温度感で続けています。
第4部:まず試してほしいこと
いきなり全部を真似しなくて大丈夫です。まずはこの3つだけ試してみてほしいなと思います。
- 今日使いたい食材を一枚、写真で撮ってみる
- 「これで何か作れますか?」と一言だけ聞いてみる
- 時間がない日だけ「30分で作れる簡単レシピで」を付けてみる
全部一気にやらなくて大丈夫ですよ。まずは1つ、今日の夕飯だけで試してみるくらいで十分だと思います。
おわりに
献立をAIに聞くようになって半年、減ったのは「考える時間」だけで、下ごしらえの時間は1分も減っていません。包丁を持って立つ時間は、半年前と変わらない。AIが引き受けてくれるのは、あくまで「決める」という仕事だけです。でも、帰り道に頭を悩ませる時間がなくなっただけでも、私にとってはずいぶん気持ちが楽になりました。
もし同じように、献立を考えるだけで疲れてしまう人がいたら、まずは今日の食材を一枚、写真に撮ってみるところから始めてみてほしいなと思います。